2009年3月13日金曜日

タッチパネル携帯の先駆者

遠藤周作の『おバカさん』を読み終わりました。
新聞小説として連載されていた作品のようですが、重すぎず面白かったです。
他の遠藤作品でも出てくるガストンという人の良い外人が主人公で、彼の人柄は読者にも愛されるキャラだと思います。
遠藤周作祭りは一旦休止して、今日から筒井康隆の『時をかける少女』を読み始めました。まさかのSF!
普段読まないジャンルですが、てんちょが筒井康隆をオススメしてくれたので挑戦してみます。
児童向け作品だけあって、子供でも読めるくらいに読みやすく話も頭に絵が浮かびやすい。
原田知世ちゃんが主演の映画も有名ですよね。(観ていませんが)
1967年の超ベストセラー作品、あっという間に読破しそうな勢いです。

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携帯の他にサブマシンでiPhoneを所持しているのですが、iPhoneをメインマシンに使っている人はさぞかし苦労している事でしょう。
そもそもメインで使用するつもりは毛頭無く、この手の使い勝手の悪さは重々承知した上で購入をしました。
携帯電話としての機能(通話・メール)は一切使用せず、主にネット・ゲーム・音楽端末として使用しています。

iPhoneが発売された直後は触りたがる人が結構いたのですが、実はこの手の端末は10年以上前から世には出回っていたんですよね。
一番に思い当たるのは、デジタルホンが出していたDP-211という端末です。





パイオニア製で、白黒液晶ですがタッチパネルという超ハイテク携帯だったのです。
確かスタイラスペンが同梱で、片側がほぼ全面液晶なのでめちゃくちゃ重かったのを覚えています。
当時としては前衛的すぎていて、価格も高価だった為にあまり売れませんでした。
現在はパイオニアからは携帯電話端末を出していませんが、10年早かったとは正にこの事です。

今でこそカメラ必須・ワンセグTV視聴可能・ミュージックプレイヤー搭載・他端末とのワイヤレスでの通信可能なんて技術が当然ですが、DP-211が発売されていた当時の平均的な端末スペックは、
・一部の機種でのみEメールが出来る(当時はSMS全盛期)
・液晶はモノクロで2行、もしくは3行表記
・ストレート型が主流
・アンテナがはみ出ている
・古い機種によっては、バイブ搭載すらなし

パイオニアが携帯電話事業を継続させていれば、ひょっとするとiPhoneなんか足元にも及ばないくらいに凄いマシンが世に出ていたのかもしれないですね。
これまでの10年を考えると、この先の10年はどの様に変わっていくのでしょうか。
アタシが嫌々と言いながらもこの業界から抜けられないのは、そんな面白さがあるからなのかもしれません。

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